研究方針
Shiba AIは、高度化・自律化が進み、相互作用が複雑になるAIシステムの安全性を研究しています。
AIの利用は、単独の言語モデルとのやり取りから、長時間にわたる相互作用や複数のエージェントが連携するシステムへと広がっています。それに伴い、重大なリスクは一つひとつの応答だけでなく、やり取りの積み重ねやエージェント同士の関わり、集団としての振る舞いからも生じる可能性があります。
個々のモデルの内部メカニズムからエージェント間の相互作用まで、こうした行動が生まれる仕組みを理解し、検出、制御、ガバナンスの手法を開発します。
AIの行動・相互作用・創発
個々のAIモデルとマルチエージェントシステムの両方において、安全性に関わる振る舞いがどのように生じるのかを研究しています。
- 個々のモデルでは、推論の仕方、バイアス、ペルソナ、ハルシネーション、文脈に依存した意思決定に注目しています。
- マルチエージェントシステムでは、協調や通信、ネットワーク構造に注目し、合意形成、分極化、共謀などの集団的な振る舞いが生じる仕組みを調べています。
中心となる問い:単独では高い能力を発揮し、安全に見えるAIエージェントが、互いに関わると予期せぬ危険な振る舞いを示すのはなぜでしょうか。
こうした行動が生まれる条件を理解し、マルチエージェントAIの信頼性と安全性を高めるエージェント間の関わり方を設計することを目指します。
研究分野間の連携
これらの研究は深く結び付いています。AIの行動とマルチエージェントの研究が新たな創発的行動を明らかにし、メカニスティック解釈可能性がその背後の仕組みを解明します。検出・制御・ガバナンスの研究は、その理解をAIの監視と改善のための実践的な手法へとつなげます。
モデル内部のメカニズムから相互作用の変化、そしてシステム全体への介入とガバナンスまで、一体としてAI安全性を研究します。
長期的な目標
AIの失敗を観測するだけでなく、どのような仕組みで、なぜ失敗が起こるのかを深く理解することを目指しています。メカニズムの理解、創発の予測、リスクの検出、介入、ガバナンスをつなぎ、高度な自律型AIが相互につながるシステムの安全性を支えます。
研究分野
アラインメントと協調
AIシステムが単独でも集団でも人間の意図を正しく理解し、それに沿って安定して行動できるようにするための研究です。
研究内容を見るバイアスとペルソナ
言語モデルが学習を通じて取り込むバイアスや、演じる人物像(ペルソナ)が、その振る舞いに与える影響を調べます。
研究内容を見るガバナンス
AIを安全かつ責任ある形で管理するための政策、法律、制度的枠組みを研究します。
研究内容を見る解釈可能性
ニューラルネットワークの内部メカニズムを解明し、その行動の予測、検証、制御を目指します。
研究内容を見るメタ認知とハルシネーション
モデルが自らの知識の範囲を認識できるか、なぜ誤った情報を確信を持って述べるのかを調べます。
研究内容を見るセキュリティと頑健性
プロンプトインジェクションへの対策、レッドチーミング、敵対的な攻撃に対する頑健性の研究を通じて、AIシステムの脆弱性を明らかにし、防御を強化します。
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